以前の記事で不眠症だった頃の話をしました。
「走る事」がその時の私には非常によくマッチした訳ですが、それ以外にも色々創意工夫し、七転八倒しながら試していたことがあります。
今回はその中でも「音」について語りたいと思います。
不眠といっても私の場合は完全に「入眠障害」です。
とにかく寝付けず、気が付くと朝の5時6時。
なんだか頭が24時間フル回転しているような感じで、疲れをとるはずの睡眠のはずなのに逆にくたくたになって時間切れ!みたいな毎日です。
やがてそれはトラウマとなり、就寝すること自体に恐怖を感じるようになっていきました。
そう、負のデス‐スパイラルです。
それまでは「布団は友達!」だったのが、しだいに「敵!」、いやいや「親の仇」くらいにまで大出世したのです(悪い意味で)。
とにかく布団の中で思考を止めなくては!
そう考えた私は当時まだあまり知られてなかった「ASMR」というジャンルの動画を某YOUTUBEで偶然見つけたのでした。
ちなみにASMRとは、Autonomous Sensory Meridian Responseの略で、直訳すると自律感覚絶頂反応という意味らしいです。(訳されてもよく分かりませんが)
当時動画の作成者はほぼ外国人しかいませんでしたが、ASMRは基本的に「耳掃除の音」とか「シャンプーの音」とか「何かの摩擦音」とか、単調で心地よい音を繰り返し高音質で聞かせるものなので、視聴に問題はありませんでした。
そして、この「単調で心地良い音を繰り返し」というのが肝なのです。
ちなみに私は特に「爪でのタッピング音」がドンピシャでした。
人によって「咀嚼音」とか「スライムこね音?」とか色々好みが分かれるようですが、私にはとにかくこの「爪でのタッピング音」でした。
特に高速タッピングで脳が何度かとろけた覚えがあります。
「単調で心地良い音を繰り返し」が不眠に効くのは、それ自体に意味が無いからだと思います。逆に「意味が無い」ことが重要なのです。
何故なら、人はとかく物事に意味をつけたがる生き物だからです。(例えば「人生」とか)
「考えるな、感じろ」と昔誰かが言っていましたが、意味の無い音の羅列は脳が思考を停止し感覚だけの世界に浸るにはもってこいです。
そして、これは入眠に至るステップとして最適だと思います。
でも一つ注意というか覚悟しないといけないのは、これはあくまで対処療法であって根本治癒の処方ではないということ。軽減や緩和には寄与してくれますが、深刻になればなるほど「運動の実施」や「心のありようの変革」など、難しくて割とキツイ療法が必要になると思っています。
という訳で今回はざっと「音」について述べさせていただきました。
そのうち私もASMRとまではいかずとも、何か「眠り」の助けになれるような動画を作れたらな、と思っています。
それでは皆さん、心地よい睡眠を!
おやすみなさい。
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