遠くの方でゴロゴロッ。暫く間をおいてピカッ!
暗雲を連れてまたゴロゴロ、間髪入れずにピカッ!
辺りは薄闇に包まれ、破れた空から大粒の雨が蒸し上がった地面に向かって真っ逆さま。
夏の定番、夕立。
いやぁ、ここまで潔く降ってくれると逆に気持ちが良いですねぇ。
去った後は少し空気がひんやりして、MAXに上がったそれまでの不快指数を多少ではありますが下げてくれます。
冷房の効いた現代の室内では効果のほどは懐疑的ですが、昔はどうだったのでしょう?
雨上がりの空を見上げてふと思いました。
世界って本当に主観だけで出来てるんだなぁ、と。
外と室内、或いは夏と冬、自分の置かれている環境(立場)によって同じ雨でも随分とその印象は違います。また環境は同じでも人によってその印象も千差万別だろうと思います。
ローマ五賢帝の一人マルクス・アウレリウスは言いました「全ては主観である事」。
よく自分を変えるのは難しいと言いますが、この考えによれば自分を変えれば世界も変わるのですからチャレンジしてみて損はないように思います。
でもあの西行さんでさえ結局は無理だったのだから、やはりハードルはとてつもなく高いのだろうと思います。
仏教的な観点から「執着を棄てありのままを受け入れる」というやり方も一理あるとは思うのですが、どうせならやっぱりバラ色の世界でバラ色の人生を送りたい!
あぁ、朝起きたらいい感じに変わってないかなぁ、自分。
一度でいいからバラ色の世界を見てみたい!
………
一つ確かな事があります。
こんな奴は一生変われない!
消えていく遠雷を聞きながらふと思いました。
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