帰宅すると玄関先に段ボール箱が1つ。
「Amazonか。さすがに仕事が速い……でも何だろう、この気持ち。なんか……ムカつく」
それは購入後1ヶ月経たないうちに永眠した”Amazon Fire HD 8 タブレット”の代替品でした。
メールボックスには”配達完了:ご注文商品の配達が完了しました”と題したメールが入っていました。
それは、いかにも
「ほら、ちゃんと届けたぞ!文句ないよな。無いはずだ!いや、あっても言うな。いいか、これで一旦終了だ!さあ、有り難く受け取れ。またのご利用をお待ちしている」
と言っているように見えました。
私は早速箱を開けて、中身を確認しました。
相変わらずスカスカの箱です。
そういえば、ご存知でしょうか? なぜAmazonの箱はスカスカなのか?ということを。
実はAmazonの箱は商品に合わせて作られていません。
あれはコンテナ詰めの効率を最小限にするため、或いは検品や管理の手間を抑えるために、僅か数種類のサイズしか設定していないのです。
なので(見たことは有りませんが)Amazonのコンテナの中は、隙間無くビッチリと箱が詰まっている事でしょうし、コンテナ詰め自体の作業効率も高いのだと思われます。
商品を詰める箱の中はスカスカなのに、箱を詰めるコンテナの中はビッチリ。
要は「大きな無駄を削減する為にあえて小さな無駄を作っている」という事です。
この辺の目の付け所は、やはり流石だなと思います。
私はこれを見て、Amazonが大企業にありがちな縦割り企業ではなく、横串も通せるような強い権力を持つ指揮官や経営者がいることを示唆しているように思いました。
更に、もしこれが日本の企業だったら、いかに商品にぴったりの(一見)ムダの無い箱を「安く速く」作れるか!ということに囚われ、例えそれが出来たとしても、結局その後の工程(コンテナ詰めや管理)で大きな手間や無駄を生じさせ、全体としては結局何がしたかったんだ!という事になるだろうな、と思いました。
まさに縦割り大企業の弊害です。
まあそんな(無駄な)ことを考えながら、私は無駄なようで無駄ではないAmazonの箱を開け、大して見たくもない”Amazon Fire HD 8 タブレット”をとりだしたのです。
「また一から設定か。またすぐ壊れるんだろ、お前」
こう言う場合、あまり期待をしないようにするのが一番です。
過度の期待は深い絶望の素です。
一通り設定を終えたころ、タブレットの画面がふと暗くなっていきました。
最近はやりのお休みモードです。
睡眠を阻害する青色光(ブルーライト)を抑えるために、決まった時間になると勝手に全体が赤茶色っぽくなるのです。
と、ここで奇跡的に繋がりました。
なにがって、今回のテーマ、”SLEEP「睡眠の技術」……ブルーライトの弊害!”にです。
著書には、なぜブルーライトが睡眠を阻害するのか?そしてその対処法が書かれていました。
なので今回もここでその要約をしたいと思います。
スマホやPC、テレビなどの電子機器が発するブルーライトは、本来日中に分泌されるべきホルモン(コルチゾールなど)の生成を促します。
なので、それを浴び続けてると脳はなかなか睡眠モードに移行出来なくなります。
さらにインターネットやTVゲームなどには、ドーパミンを生成する働きがあります。
かつて「快楽」を司る物質だと言われていたドーパミンですが、今は「探求心」を司る物質として認識が変わっているとのこと。
これは太古の人類に置き換えて説明すると
「獲物を探す、そして先がどうなるのかを知りたい」
という欲求です。
脳はこのドーパミンが分泌されている状態が大好きだとのこと。人間がゲームだけでなく読書、芸術、モノづくり、そして冒険などに魅入られる理由がここにあります。
さてこの就寝前のネット利用を回避する為には、1つには気付いた時に何か別の事をする、例えば水を取りに行く、ストレッチをする、子供と遊ぶなど何かパターンを決めておく事が重要だという事です。
著書によれば、人間の脳は「探求」と同じくらい「パターン化」するという行動も大好きなのだという事です。
しかし、これはあくまでも能動的な対処法なので自らの意思に拠るところが大きく、なかなか実行に移すことが難しいと思います。
なので、「せめて影響を最小限にしたい!なにかツールの力で」、という受動的な対処法もあります。
PCの画面にも”Amazon Fire HD 8 タブレット”と同様に、お休みモードを導入するのです。
色々なフリーソフトがあるようなので自分に合ったツールを探せば良いと思いますが、私は著書で紹介されていた「f.lux」というフリーソフトを早速導入して使っています。
https://justgetflux.com/
深夜になると見るのが嫌になるくらい赤黒くなるので「もう寝よか」というきっかけにもなると思います。(ちなみに一時的に日中に戻したいときもワンクリックで可能です)
これで就寝前にじゃんじゃん浴びていたブルーライトの光量を、ずいぶん抑えられると思います。
日差しの強い時にかけるサングラス。
あれ、きちんと紫外線カット処理が施されたものを使っていないと割とマズい事になります。
オシャレサングラスのようにただ単に色がついているだけのものは、眩しさを抑える分には良いと思います。
但し目に見えない紫外線は別です。
オシャレサングラスをかけると当然暗くなるので、目の瞳孔は大きく開かれます。
その大きく開いた瞳孔めがけて、紫外線が容赦なくジャンジャン降り注ぐのです。
間違いなく目をやられます。
雪山などで起こる「雪目」の状態です。
紫外線の多い日にサングラスでオシャレをするのは「視力と引き換え」だという事を覚えておきましょう。
ちなみに私はオシャレサングラスは持っていません(偶然)。
一応きちんと紫外線カット処理された(バカ高い)オークリーなどの”オシャレじゃないサングラス(スポーツ用)”を使っています(使う機会はほぼありませんが)。
皆さんも気をつけましょう。
それではっ!
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