人が集まると必ず「モラル」が低下します。
そこに富が生まれ、競争が発生するからです。
競争自体は悪いものでも何でもないのですが、ある時点で必ず一線を越える輩が現れ、そうなるともうブレーキの効かない機関車のごとく暴走合戦へと変化していきます。
なので、「ここを越えたらアウト!」という線引きが社会には必要で、それを最も低コストで実装できるのが「モラル」という暴走抑止装置なのです。
モラルの低い国は成長しません。法律、罰則、その他ルールという高コストの抑止装置を運用しなければならないからです。
前置きはこのくらいにして、
梅雨の居所がよく分からない最近の京都。
私は部屋のデスクトップで某YOUTUBEで上がってくるお奨め動画の斜め見?を楽しんでおりました。
その中にちょっと刺激的なタイトルがつけられた動画を見つけた私は、ほぼ無意識に、極めて自然に右クリックを実行。そのまま観賞モードに入りました。
たしかタイトルは、
―【ドッキリ】〜かかってこい!○○ピンチに○○が〜 ―
のような感じでした。
この動画を簡単に説明すると、
ボクシング元世界チャンピオンの○○さんと街のチンピラとが一触即発!
乱闘に発展か!?
仕掛け人がタイミングよく「ドッキリでしたぁ」
ちゃんちゃん。
みたいな内容です。
普段なら「なんだ、ありがちな設定だな。はいはい」で、私はそのままネットサーフィンの次の波を探しに行くのですが、今回はそのまま立ち去る気持ちにはなれなかったのです。
なぜか?
それが京都の梅雨よりも不快だったからです。
舞台は閑静(と思われる)な住宅街。
そんな場所で轟くチンピラたちの怒号や罵声。
姿を隠す工事現場のおじさんや危険を避ける通行人、さらには不安げに窓から顔を覗かせるご近所の方々、もしかしたら小さい子供もいるかもしれません。
事後には苦情と思われる電話もなっているようでした。
私にはこのドッキリが事前に周知されているとは思えませんでした。
「自分たちの馬鹿を晒すのは勝手だが、周りに迷惑をかけるな!」
これが私の言いたい事です。
しばらく考えて、私は初めて某YOUTUBEでDisLike(低評価)を押しました。
このまま何もなかったことにして立ち去る事が出来なかったからです。
私も社会の一員である以上、モラルの低下を抑止する装置の一つです。
その責任を全うしなくては!(大したことではありませんが……)
最後に、ボクシング元世界チャンピオンの○○さん。
この企画があなたの本意でない事は何となく分かりますが、くれぐれも低俗な馬鹿に利用されないように。
血と汗で築き上げたこれまでの富や名声など、一瞬で消し飛んでしまいますよ。
周りに簡単に利用される有名スポーツ選手。(特にエージェントとか持たない(持てない)マイナースポーツ選手に多いですね)
あぁ、なんだか悲しい。
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