まるで街ごと蒸し風呂に入っているかのような今日の京都。
かいた汗がいつまでも乾かず、その汗でさらに蒸されるという有ってはならない負の循環。
それでも負けずに徒歩で図書館に本を借りに行った私。
誰か称えてほしい、この勇気を。
私のはちょっと胡散臭い勇気ですが、毎日TVの向こうで頑張っているオリンピック選手達のそれは本物です。日々の努力をこの大一番で見事結実させるその勇気に、ここ最近の私は畏敬の念さえ抱いています。
よく活躍したスポーツ選手などを観て「勇気をもらった!ありがとー」などと言っている人がいますが、はたして勇気とは何なのか?そもそももらえるものなのか?
プラトンは「ラケス」という本の中で勇気についてこう言いました。
「一言でいうならそれは忍耐強さであり、忍耐強さは目的次第だとする」
なるほど、よく分からない。
「忍耐」とは?
辞書を引くと「がまんすること。耐え忍ぶこと」とあります。
つまり「勇気」とは、
どれだけ我慢できるかということらしく、その”どれだけ”の度合いは目的によって変わるらしいとのこと。
では「目的」とは?
辞書によると「実現または到達しようとして目指す事柄」とあります。
あまりよくわからないので”的”という漢字の成り立ちを調べてみました。
すると、
【「太陽」の象形と「物をすくいとったひしゃく」の象形から、
多くの物の中から1つをすくいあげ、「きわだたせる」・「あきらかにする」
を意味する「的」という漢字が成り立ちました。】
とありました。
なるほど! ”的”の右側がひしゃくだったとは。
これで何となく分かってきました。
つまり「目的」とは「明確なゴール」のことらしい。
(よく「明確な目的を!」みたいなことを言う人がいますが、そもそも「目的」とは「明確で現実的」なものなので、考えてみればおかしな言い回しです)
そして、それはあくまで自分の手に届く範ちゅうでなければならず、例えて言うと、
空を飛ぶ鷹を捕まえたいのは「夢」で、
池の中の鯉を捕まえたいのが「目的」という感じでしょうか。
何しろ”的”はひしゃくですくえるものらしいので。
結局プラトンの言わんとしている事は
「魅力ある目的は大きな勇気を生む」ということでしょうか?
勇気のある人とは「目的設定の上手な人」のことだったんですね。
朝起きられない時、ジョギングが億劫な時、まずは魅力ある目的設定からやり直してみましょう。
→ と、自分に強く言い聞かせる。
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